超望遠を手軽に楽しむ

マイクロフォーサーズは35mmフルサイズに換算すると、レンズの焦点距離が2倍になる。
これは広角側にとっては不利だが、望遠側は大変なメリットになる。小型で軽くて明るい望遠レンズが手軽に楽しめるのだ。

ケンコーのミラーレンズのシリーズは、超望遠の世界を身近なモノにしてくれる優れたレンズ群である。反射ミラーにより鏡胴を短くし、35mm換算で1000mmを超える超望遠を3万円台(実勢価格は2万円前後)で提供して、マニアを喜ばせてくれている。

超望遠レンズと言えば超高価である。400mm-600mm級では安くても20万円、ほとんどは100万円を超える。唯一ソニーがミノルタを引き継いで、ミラー500mmF8を8万円台で供給しているが、それでもおいそれと手が出ない。ケンコ−のミラーレンズは庶民の味方というわけだ。オールドレンズではないが、庶民派レンズということで特別登場だ。

Kenko mirror 500mm F6.3
右:Kenko TリングキャノンFD用
左:宮本 FD−M4/3アダプター
500mm+Tリング
+FD−M4/3アダプタ−

これで重量は718g。

Tリングは望遠鏡用のアダプターで、42mmの径だがM42マウントとはネジピッチが違うので互換性はない。各カメラマウント用が用意されている。ヨドバシカメラで1,890円だった。
マイクロフォーサーズ用はまだ出ていないので、キャノンFD用を買って、宮本製作所の
アダプターと組み合わせた。

このミラーレンズは白に黒のヘリコイド、金色のエンブレムとなかなかかっこいい。
重量はレンズ単体で660g。外径90mm。全長93mm。なんとか手持ち撮影が可能だ。
レンズ後端に34mmのフィルター溝が切ってあり、フィルターなどは後ろから装着する。
絞りはない。F6.3の解放のみとなる。

レンズ負けをしているGF1
GF1に付けるとレンズのお化けみたいだ。
総重量は1105g。
Kenkoミラーレンズを付けたG1
総重量は1171g。
とても安物には見えない堂々たる風格。


ルミックスGF1+Kenkoミラーレンズ500mmF6.3

ルミックスGF1に500mmを付けて、上野動物園へ行った。さすがにバランスが悪い。
カメラが小さすぎてホールド感が悪く、手ぶれが発生しやすい。手ぶれには細心の注意を
払う。感度もISO800にして高速シャッターを心がけた。

ピントは非常に合わせやすい。外付けのLVFで覗いたが、クリアーで気持ちよくピントの
山が見つかる。

(クリックすると大きくなります。)
鳥を狙ったがケージの中は近すぎて、目のアップになってしまった。鳥の目というのは、
ずいぶんと鋭いモノだと改めて感心した。
F6.3 1/160 iso800 F6.3 1/2500 iso800
F6.3 1/1600 iso800 F6.3 1/1600 iso800


遠景で不忍池に浮かぶ弁天堂を狙った。コントラストもそんなに悪くはない。
F6.3 1/4000 iso800 F6.3 1/2000 iso800

上野の象徴である西郷さんの銅像。1000mmの威力はすごい。これは楽しめそうだ。
F6.3 1/1000 iso800 F6.3 1/2000 iso800


ルミックスG1+Kenkoミラーレンズ500mmF6.3

ルミックスG1に500mmミラーレンズを付けて、近所の谷津干潟で試し撮りをしてみた。
LVFが圧倒的に見やすく、カメラのグリップもいい感じで、ホールドしやすい。
しかし、やはり1000mmの手持ちはきつい。感度を800、1600にあげてなんとかだ。

(クリックすると大きくなります。)
F6.3 1/2000 iso800
高圧鉄塔
F6.3 1/2000 iso800
電柱
かなり遠景なのだが、ピントは非常にシビアーだ。遠景の方がピントが合わせにくい。

F6.3 1/2000 iso800
アオサギ
F6.3 1/1000 iso800
アオサギ
遠くの鳥にピントを合わせるのは至難の業だ。手持ち撮影の限界だな。

F6.3 1/1000 iso1600
男の子
F6.3 1/1000 iso1600
女の子
ソフトフォーカスといえば聞こえは良いが、うーん、まだ我が腕は未熟であります。

F6.3 1/2500 iso1600
秋の木の葉
F6.3 1/2500 iso1600
枯れ葉
じっくり撮ればなんとか見られる。薄紙のように薄いピントがおわかりいただけようか。


このレンズ慣れれば十分使えると思う。ピントはつかみやすいし、コントラストも十分だ。
ボケは非常に特徴的なリングボケだ。写真としては感心しないが、ファインダーを通して
みるリングボケは、印象的で美しいとさえ感じる。

とかく眠くなりがちなミラーレンズだが、これだけ撮れれば文句ない。楽しめる予感がする。

マイクロフォーサーズでオールドレンズを楽しむ(まず初めにご覧下さい)
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