ニコンS/コンタックスRFマウントレンズ

ドイツの名機コンタックスの誕生は、1932年(昭和7年)のことである。距離計の基線長はなんと101.7mmと、ライカの38mmを大きく引き離し、最高の精度を誇った。次いで1936年にはコンタクスU型を世に出す。距離計とファインダーを一体化し、金属製のシャッター、世界一明るいツアイスのゾナー50mmF1.5など、性能面でライカを凌駕し、その直線的なデザインと共に、世界中のカメラファン垂涎の的となった。

KievU Contax Ua Nikon S2

左は、ツアイスイコンのコンタックス製造ラインを、ウクライナに移して生産された旧ソ連のキエフU、中央は西ドイツのシュトゥットガルトで作られたコンタックスUa、右は日本のニコンS2である。

よく似ているが中身はだいぶ違う。キエフUは、戦前の名機コンタックスUそのものである。コンタックスUaは、それをより洗練して小型化したモデル、ニコンS2は外観はコンタックスだが、メカニズムはライカという折衷モデルだ。

共通しているのはレンズマウントで、内径34mmのバヨネット式。標準レンズはボディー側のヘリコイドでピントを合わせる仕組みになっていて、レンズ側にはヘリコイドを持たない。望遠、広角レンズはレンズ側のヘリコイドでピントを合わせる。マウントが複雑なために、アダプターはライカ用だけしか流通していなかった。それも、5万円を超える高価なアイテムになっている。


望遠と広角レンズだけに対応する、外爪専用のマイクロフォーサーズ用アダプターが香港から輸入され始めた。早速、手に入れて使ってみた。

Jupiter-11 135mm F4.0
ジュピター11 135mm F4.0
アダプターはmuk selectで7,800円。
レンズの重量は280g。
LUMIX G1
ピカピカのレンズが際だつ。
総重量は793g。

キエフ用のジュピター11 135mm F4.0である。KOMZ(カザン光学)製で、3群4枚構成のゾナー135mmF4のコピーであるといわれている。少し2線ボケが見られるが、なかなか良い写りのレンズである。
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F5.6 1/3200 iso400
梅の花
F5.6 1/1000 iso400
寒桜
F8.0 1/800 iso400
サンシュユ
F8.0 1/640 iso400
水とサンシュユ
F8.0 1/800 iso400
アルファロメオ
F5.6 1/500 iso400
花キャベツ
F5.6 1/250 iso800
膝の上の猫
F5.6 1/500 iso800
石の上の猫




内爪式のコンタックス標準レンズをライカに付けるアダプターは、日本では恐ろしく高価で、ゾナーF1.5付コンタックスUaが買えてしまうほどだ。。ところが、国際オークションのeBayには、時々、日本の半値以下で出品されることがある。これを狙って遂に手に入れた。220ドルはアダプターとしては高いが、コンタックス用のゾナーは意外に安いから、合わせて往年の名玉を楽しめる割安な組み合わせになる。

SONNAR 5cm F1.5
左:コンタックス−ライカMアダプター
右:ゾナー50mmF1.5
香港製だが立派なケースに入ってきた。
ゾナーF1.5を付けたGF1
レイコールのライカM−M4/3と
組み合わせた。

ドイツのカール ツアイスは、世界最高の光学メーカーであった。カメラ用のレンズの主要なタイプは、すべてツアイスから発していると言っても良い。ツアイスが世に送り出したテッサー、ゾナー、プラナー、ビオゴンなどはレンズの基本形として、世界各地で手本にされた。

1934年に発表されたゾナー50mmF1.5は、世界一明るいレンズとして、一世を風靡した。かって世界中のカメラファン垂涎の的だったF1.5ゾナーが、手軽に手に入り、しかもデジタルで楽しめるなんて、なんという幸せだろう。


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F1.5 1/1000 iso100
ハチジョウキブシ
F1.5 1/2000 iso100
ヤツデの春
F5.6 1/500 iso200
満開のシュゼンジカンザクラ
F5.6 1/500 iso200
シュゼンジカンザクラ(3月10日)
F8.0 1/500 iso800
松の若葉
F8.6 1/800 iso800
群れ笹
F5.6 1/250 iso200
ノラネコ
F5.6 1/2000 iso400
ママ、歩けたよ!

若い頃、高嶺の花だったゾナーF1.5を、ルミックスGF1に付けて、早春の新宿御苑を散歩した。ピント合わせは難しいレンズだが、写りはさすがだ。解放からシャープだし、春の雰囲気を良く表現してくれる。

コンタックスUaとニコンSのマウントはバヨネットは同じだが、フランジバックが0.05mmほどニコンの方が短い。この香港製のアダプターは、ニコンに合わせているようで、ゾナーを付けると若干オーバーインフになる。∞のわずかに手前で無限遠のピントが来る。要注意だ。

Nikkor-SC 5cm F1.4
左:ライカM+コンクス用アダプター
右:Nikkor 5cm F1.4
Lumix G1+Nikkor 5cm F1.4

こうなるとニッコールが欲しくなる。AJCCの先輩に譲って貰ったニッコール。ルミックスG1にとてもよく似合う。2012年のクリスマスの東京の風景である。

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東京駅1 東京駅2

2012年東京駅が復元した。辰野金吾の名建築が蘇ったのだ。それを記念してイルミネーション「トウキョウ ヒカリビジョン」がクリスマス前夜に行われた。この写真は12月22日に撮影した。あまりの人出に、23日からは中止になってしまった。我々は最後の観客だったのかも。

中山の赤門 中山の五重塔

無愛想な猫 アカンベーをする猫

2012年12月24日、中山法華経寺へ野良達を撮りに出かけた。ニッコールは100mmの画角になって、猫を撮るにはちょうど良い。最近の野良は機嫌が悪い。寒いせいだろうか。


マイクロフォーサーズでオールドレンズを楽しむ(まず初めにご覧下さい)
ライカM ライカL ペンF オリンパスOM ペンタックスK ペンタックス110 M42・プラクチカ
Cマウント ミノルタSR ニコンF ニコンS・Contax キャノンFD エクサクタ デッケル ゼニット

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