クラシックカメラの話題集

フィルムの話題 スキャナーの話題 露出の話題 黒白写真 名機の広告 超広角レンズの世界

黒白写真

黒白写真は独特の味わいがある。光と影だけの世界。写真でしか味わえない美の世界だ。デジタル全盛の時代に、黒白写真を楽しむ理由は、一切の雑念を消し去った潔さに魅せられるからだろうか。

そういえば、私たちの青春時代は、「ローマの休日」も「死刑台のエレベーター」も「三匹の侍」も、みんなモノトーンの世界であった。


黒白フィルム

ところが、この黒白写真は意外にハードルが高い。フィルムは量販店でないと手に入らない。現像は専門のラボに依頼するので、仕上がりに1週間以上かかる。

さてそこに救世主が現れた。町のDPショップでも現像出来る黒白フィルムを、イギリスのハーマンテクノロジーというメーカーが売り出したのだ。ILFORD XP2というフィルムだ。さっそく使ってみる。国産の普通の黒白フイルムと撮り比べてみよう。

コンタックスにILFORD、ライカにFUJIを入れて、それにルミックスG1の3台をぶら下げて、猛暑がおさまった東京の下町と、未来都市お台場でシャッターを切った。
                               (価格はヨドバシカメラ2010年9月現在)
左:ILFORD XP2 400 580円  右:FUJI NEOPAN 400  440円


ILFORDをコンタックスに入れて

ILFORDは期待以上だ。しっかり階調が出ている。それにラチチュードもかなりありそうだ。なによりもDPショップで、カラーネガと同じ工程で現像してもらえるのが嬉しい。この日も持ち込んでから2時間で、CD焼き付けまで完了した。仕上がりは下の写真でご確認あれ。これは使える。

カメラはContax Ua、レンズはツアイスの名玉ゾナー50mmF1.5である。

(クリックすると大きくなります。)
F8.0 1/500
旧万世橋駅
F8.0 1/500
神田藪そば
F11 1/500
東京ビッグサイト
F11  1/1250
ユリカモメの路線
F8.0  1/500
日比谷公園にて
F8.0 1/500
日比谷公園から

FUJI NEOPAN400をライカに入れて

フジのネオパン400を、ライカに入れてエルマー50mmで写してみた。結果は下の通りで、イルフォードに比べて心持ちコントラストがあるかなというぐらいで、ほとんど差はないと言って良い。それで、DPに出したらラボに送って現像するので、出来上がりに9日間かかるという。フィルムの価格はイルフォードより140円安いが、2時間と9日間とではちょっと考えるなあ。

下の写真は、ライカDUbにエルマー50mmF3.5を付けて撮影した。

(クリックすると大きくなります。)
旧万世橋駅 神田藪そば

豊洲の風景 東京ビッグサイト

噴水 日比谷公園


デジタルカメラで黒白写真

参考までにルミックスG1で撮って、モノクロ処理してみた。これはこれで十分いけるが、ここは不便を承知で銀塩クラシックカメラを楽しもうというのだから、あくまでも参考である。銀塩フィルムの写真に比べ、だいぶコントラストが高いようだ。これも現代風なのだろうか。

(クリックすると大きくなります。)
F8.0  1/400
神田藪そば
F8.0 1/80
いせ源
F11 1/320
東京ビッグサイト
F11 1/800
ゆりかもめの路線
F8.0 1/500
噴水
F8.0  1/800
日比谷公園から


クラシックカメラの物語



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